“ひー坊”こと今泉宏美、12年間のモデル人生卒業

「ギャル」と「農業」

ひー坊と言えば、2003年から『egg』の読者モデルとして、また、『エッジスタイル』では専属モデルとして第一線で活躍し、ギャルファッションを愛する若い女性から絶大な支持を受けてきました。
そんな彼女が、より注目を受けるようになったきっかけは農業への参加。一見反対の立ち位置にあるように見える「農業」と「ギャル」。あえてギャルが農業に挑戦することによって、若者の食への意識を高めたい、農業に興味をもって欲しい、という思いからスタートした『農ギャルプロジェクト』で、米づくりや作業着のプロデュースを行いました。彼女のこの活動は、ギャルを中心とした若い女性の農業への意識を変え、注目を集めました。


農業の次は・・・お酒！？

ひー坊が次に目をつけたのはなんと日本酒。農業に携わる中で、日本の昔からの文化を守っていくことの大切さを学び、農業同様に若者離れが叫ばれる日本酒を守りたいという思いが生まれました。
そして、若い人が気軽に日本酒を呑めるようにと、彼女自ら『SAKEプロジェクト』を発起し、その活動の中で、きき酒師の資格を取得。ギャルモデル史上初のきき酒師の誕生です。2011年には、秋田県の阿櫻酒造の協力のもと、自らの愛称である“ひー坊”の名を付けた日本酒を発売。「若い人が飲みやすいように、フルーティーな仕上がりに」と、若い人に日本酒を広めたいという思いを込めています。


「ギャルなのに？」ひー坊の魅力とは

ひー坊のこうした活動が、なぜここまで注目をされたのか。それは、これまで「ファッション」や「メイク」といった、オシャレにしか興味がなさそうという印象を持たれがちなギャルという存在が、「日本の文化を守る」というしっかりとした軸を持って社会貢献を行うというギャップからかもしれません。
また、日本赤十字社による献血推進活動「LOVE in Action」にも参加するなど、積極的な取り組みも見られます。ひー坊の魅力は、このように良いと思ったことや自分の興味関心を真っ直ぐと行動に移すことのできる行動力や判断力。彼女の活動は、大人たちのギャルに対する偏見や固定観念を、いい意味で変えてしまいました。


ひー坊の今後の活躍に期待

約12年間やってきたモデルの活動を卒業すると発表したひー坊。それと共に、日本酒の勉強のために働いていたバーでの仕事も卒業すると発表しました。
今後の活動については具体的に明かされていませんが、「この経験を活かし、ひー坊らしく明るく元気に大きなステップを新たに踏み出したい」と語る彼女。その発想力や行動力で、これからも世の中に彼女の魅力を発信してくれることが期待されます。

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